イギリスに住んでいることからイギリス株式についても興味を持ち、FTSE100について調べて実際投資してみましたので、今回ご紹介したいと思います。
この記事を読むと、次のポイントを知ることができます。
①イギリス株インデックスFTSE100について
②FTSE100の特徴とその現状
③実際FTSE100 ETFに投資した結果について
FTSE100について徹底解説
FTSEとは?
FTSE(フッツィー)インターナショナルはロンドン証券取引所の子会社で、株価インデックスFTSEの算出・管理を行っています。
その中でFTSE100は、ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄で構成されていて、1984年から算出が開始されたインデックスとなります。
他にも中小株を取り入れたFTSE250やFTSE350インデックスもありますので、FTSE100は大型株を取り入れた銘柄となります。
FTSE100の主な構成銘柄
それでは、次にFTSE100の主な構成銘柄を掲載します。
会社 | 分野 |
---|---|
ユニリーバ | 一般消費財 |
アストラゼネカ | 製薬 |
HSBC | 金融 |
ディアジオ | 酒造(ギネスなど) |
グラクソ・スミスクライン | 製薬 |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | タバコ |
リオ・ティント | 資源メジャー |
BP(British Petroleum ) | 資源メジャー |
ロイヤル・ダッチ・シェル | 資源メジャー |
バークレイズ | 金融 |
Vodafone | 通信 |
BT(British Telecom) | 通信 |
テスコ | スーパー |
セインズベリー | スーパー |
Ocado | スーパー |
Just Eat | フードデリバリー |
ロールスロイス | 製造業 |
BAEシステム | 製造業 |
バーバリー | ファッション |
JD | ファッション |
Rightmove | 不動産 |
最近ワクチンで話題のアストラゼネカや、日本にも一時進出していたVodafone、日用品でお馴染みのユニリーバなど、日本でも馴染みがある銘柄もありますね。
またイギリス在住の方は、スーパーや通信、ガソリンなど普段利用して馴染みのある銘柄も多く含まれているのではないでしょうか。
ただアメリカS&Pと比べると、GAFAやテスラなどイケイケの巨大テック企業のような華はあまり感じず、比較的歴史がある大企業が大半を占めている印象を受けます。
FTSE100の特徴
イギリス株インデックス、FTSE100の特徴は高配当にあります。
例えばFTSE100に連動したETFとして、BlackRockが運用するiシェアーズのFTSE100の情報を見てみると、分配金利回りは2.78%となっています。
同じくiシェアーズの米国株ETFのS&P500の過去12か月分の分配金利回りは1.36%と、FTSE100の方が2倍近く多くなっていることがわかります。
これには2つの理由がありそうです。
- 英国企業が配当金を重視している
- 英国では配当金に課税がされない
いずれにしても、先進国英国のインデックスが高配当で保有できるというのがポイントです。
FTSE100の今の状況は?
FTSE100の2021年最新の状況については、ウォール街出身で投資系の動画をYoutubeで配信している高橋ダンさんが解説しています。
動画の中でも言われていますが、「FTSE100はまだコロナ前の水準に戻っておらず、コロナ前の水準を越えて伸びているアメリカ・ヨーロッパなど他の先進国株式に比べると出遅れている」という状況です。
今後の金融政策次第では伸びる余地があるということですね。
イギリスはコロナ変異種の問題や、ブレグジットなど2020年末にかけて非常に不安定な時期が続いていたので、それも影響しているのかもしれません。
FTSE100 ETFを購入してみた
Vanguard FTSE 100 UCITS ETF (VUKE)
私はイギリスでバンガード証券の口座を持っているのですが、そこではVanguard FTSE 100 UCITS ETF (VUKE)という、FTSE100に連動したインデックスETFの取り扱いがあります。
信託報酬は0.09%と、さすが自国イギリスの銘柄で流通も多く、バンガードETFの中ではかなり安い手数料設定となっています。
イギリスでバンガード証券に口座開設した体験については、こちらの記事にまとめています。
配当金(分配金)はどうなっている?
先程FTSE100は高配当であるという特徴を挙げました。このVUKEの直近の分配金利回りは、3.01%となっており、十分高配当と言える水準です。
実際2021年3月の時点で£3,000弱ほど保有していたのですが、それに対して付いた分配金が£34。
これは結構嬉しくなる数字です!しかも四半期毎なので、年4回の分配金を受け取ることができます。
まとめ
今回せっかくイギリスに住んでいるから、ということでFTSE100について調べて、実際購入もしてみた結果についてまとめてみました。
また今回紹介した内容はあくまでも一つの例ですので、投資は自己責任でお願いします。
コメント
以前に資産運用について質問したものです。
先月からS&P500のETFに積み立て投資はじめました。
イギリスでは配当金に課税されないとは、知りませんでした!
FTSE100はインデックス、ETFどちらもありますが、インデックスよりも魅力があったということでしょうか?
じぇらさん、こんにちは!確かにFTSE100は「FTSE 100 Index Unit Trust」というインデックス投資信託もありますね。私は「FTSE 100 UCITS ETF (VUKE)」というETFを選んだのですが、ファンド規模が£3.4billionとUnit Trustより大きく歴史があるのと、せっかく分配金が大きいので四半期毎に直接貰ってみたかったという思いがあります。
Unit Trustは分配金はそのままファンドに還流していると理解しています。