イギリスから日本の動画サービスを利用したいのですが、海外からのアクセスではじかれてしまいます。どうしてですか?
日本のWebサービスを使うのに無料VPNを使ってみたのですが、うまくアクセスできません。おすすめのサービスはありますか?
私も日本の動画サービスを利用したくて、無料のVPNを試してうまくいきませんでした。確実に使えるVPN大手サービスを3つご紹介します!
海外から日本の動画配信サービスを利用するにはVPNが必須!
英語漬けの日常の中でほっとできる日本のメディア
イギリスに住み始めてから、無性に日本のテレビや映画・ドラマが見たい!と感じる時があります。普段職場を含む家の外では英語漬けになっているので、家でリラックスしている時は耳から日本語を入れたくなるんですよね。
特に小さいお子さんがいる家庭では、日本で見ていたアニメなどを見たいとせがまれることも多いのではないでしょうか。
海外で日本のテレビ番組や映画を見るには、動画配信サービスがおすすめです。日本のコンテンツをいつでも好きな時に見ることができますし、有料サービスでも月額はそんなに高くありません。
例えば民放各社が連携して立ち上げたTVer(ティーバー)では、放送後のテレビ番組を無料で見ることができますし、TBSとテレビ東京が2018年に立ち上げたParavi(パラビ)では、半沢直樹全シリーズを含む両局のドラマやドキュメンタリーなどが配信されています。
海外からアクセスできない!
しかしほとんどの動画配信サービスは、海外から視聴できません。日本からのアクセスかどうかを判別して、海外からの接続はブロックするような仕組みを取っているからです。
例えば先程紹介したTVerやParavi、dTVといった日本の動画配信サービスでは、海外からは動画が再生できなくなっています。
Amazon Prime VideoやNetflixなどグローバル展開している動画サービスに関しては一部日本のコンテンツにもアクセスできますが、視聴できる数は限られてしまいます。
これでは本当に見たいコンテンツにはアクセスできません!何とかならないでしょうか。
そこで、海外から日本のサービスへのアクセスを可能とするツールがVPNになります。本記事で紹介するVPNは、イギリスに限らず海外からの利用に対応しています。
VPNサービスの仕組みと注意点
それでは、VPNの仕組みについて簡単に解説します。
VPNを利用と、次のイメージのように、自身のパソコンと利用するサービスの間にVPNサーバーを介してアクセスします。そうすることで、アクセスされるサービス側はサーバーが置かれている国をアクセス元の国と認識することになります。
例えばVPNサーバーが日本にあれば、相手側は日本からのアクセスだと認識して、日本限定のサービスでも利用することが可能になります。
ここで気を付けたいのが、無料のVPNサービスを利用することは避けましょう。
まず無料VPNの中にはセキュリティ対策が不十分なものがあり、やり取りする情報が完全に守られていると限りません。
また、VPNで接続しているのにサービス側からアクセスが拒否されることが良くあります。その要因として、次のような理由が考えられます。
- 無料VPNはサーバーのIPアドレス(固有の住所のようなもの)が公開されている
- 同一IPアドレスを複数のユーザーが同時に利用できるようになっている
- サービス側が同一アドレスからの複数アドレスを不審に思い、アクセスをブロックする
よって、確実に動画配信などの日本のサービスを利用するには、有料のVPNサービスがおすすめです。有料と言っても、1か月の料金は数ポンド(数百円~)と、非常に安いんです。
それでは、私も利用したことがあるおすすめVPNサービス3選をご紹介します。
NordVPN
NordVPNはパナマに拠点を持つグローバルなVPNサービスプロバイダーです。数あるVPNサービスの中では一押しで、現在私も利用していおり、その特徴をご紹介します。
ポイント①:有料の安心感!万全のセキュリティとノーログポリシー
VPNサービスを利用する時に少し不安になるのが、セキュリティ面ですよね。VPNサーバーに接続するので、そこできちんと情報が守られるのか心配になります。
NordVPNは、AESという国家のセキュリティ専門家が推奨している最高レベルの暗号化規格を導入しており、その信頼性の高さは米国家安全保障局(NSA)がトップシークレットの機密情報保護にも利用しているほどです。
また、過去に無料をうたっていたVPNサービスがユーザーの情報を第三者に販売していたという事件がありました。NordVPNは”ノーログポリシー”を掲げていて、ユーザーのログ情報は一切の残さないことを誓っています。
ポイント②:世界中に5400台以上のVPNサーバーを設置!
NordVPNのもう一つの特徴は、59か国に5400台を超えるVPNサーバーが設置されており、ユーザーはどの国のサーバーに接続するか選ぶことができます。
接続先の国を選べるメリットはどこにあるのでしょうか?例えば、Netflixなどグローバルな動画サービスでは、接続国によって視聴できる動画のラインナップが少しずつ異なります。
例えばトルコのサーバーに接続すると、Netflixでイギリスでも日本でも視聴できないハリーポッターが見られるんです。
ちなみに、日本以外のNetflixではスタジオジブリ映画を全作品見ることができます!
またサーバー数が多いということは、それだけ同時にユーザーに割り当てられるIPアドレスも豊富であるということ。
こちらは私がNordVPNで日本のVPNサーバーに接続している際の画面ですが、Japan#522というサーバーに接続され、固有のIPアドレスが割り振られています。
他のVPNサービスでは一つのIPアドレスから複数のユーザーが同時に接続することがあり、サイト側から不審なアクセスと見なされてブロックされる可能性があります。
沢山のサーバーを有し、毎回固有のIPアドレスを割り振るNordVPNは、サイトからブロックされるリスクは低いと言えるでしょう。
実際Twitter上には、動画配信サイトへアクセスできたという書き込みが複数確認できます。
ポイント③:1アカウントで同時に6台接続可能
こちらも便利な特徴ですが、アカウントを1つ契約すると、同時に6台までデバイスを接続することができます。家族で同時に異なるサービスを利用したい時などに最適ですね。
またAmazon FireTV Stickにもインストールして利用することができるので、テレビで動画サービスを利用したいという方にもぴったりです。
ポイント④:通信速度が速い
大抵のVPNサービスは、VPNサーバーを介する為に、通信速度がVPN無しの時に比べて遅くなります。
しかしNordVPNは先程ポイントとして挙げたように数多くのサーバーを保有しているので、同時に接続するユーザーの数が抑えられ、通信速度の低下が最小限となります。
実際私がイギリスからNordVPNの日本のサーバーに接続する前後で通信速度を計測したのが次の結果です。VPN接続前後でほとんど速度が変わらないことがわかりますね!
デメリットは?
私が現在使っている所ではほとんど不自由が無く、デメリットは感じていません。ただTwitterではたまに接続できないサービスがあったという方もいらっしゃるようです。
まず契約したらVPNを使って利用したいと思っているサービスに接続できるか確認しましょう。
もしNordVPNの速度に満足できなかったり、利用したいサービスにアクセスできない場合は、30日間返金保証があるので安心です。ライブチャットで問い合わせてみましょう。
ネットの口コミを見ていると、NordVPNのサポート対応は非常に評価が高く、返金もライブチャットから受け付けてくれて1~2日以内には返金されるようです。なので、この点は安心してまずは試してみましょう。
NordVPNの価格について
そして気になるNordVPNの料金ですが、毎月払いでは月約£8.8となっており、1,000円ちょっとと言う感じです。
しかし!それは長期になる程お得になり、2年プランでは毎月約£2.6、400円程度の料金で利用できてしまいます。
「2年も海外にいないんだけど・・・」という方も、先程書いたように日本からでも他の国のサーバーに接続すればその地域限定の動画やサービスを利用できるので、無駄にはなりません。
そして、海外出張や旅行の際にも大活躍するはずです!
インターリンク マイIP
ポイント①:日本の会社が運営している
先程ご紹介したNordVPNはパナマに拠点を持つグローバル企業でした。一方インターリンク社は日本でプロバイダ事業から創業した生粋の日本企業です。
Webサイトは全て日本語で記載されており、その説明も非常に丁寧。海外のサイトに少し抵抗を感じるという方は、安心して利用できると思います。
ポイント②:ユーザーに固有のIPアドレスを発行してくれる
先程のNordVPNではサーバーを数多く保有し、ユーザーに特定のIPアドレスを付与する形でした。
しかし接続する毎にIPアドレスは異なるので、サービスサイト側がブロックしているような特定のIPアドレスに当たると、アクセスできない可能性も0ではありません。
しかしこのインターリンク社のマイIPは、契約するとユーザー毎に不変の固有IPアドレスが割り振られるので、そのアドレスを利用するユーザーは他にいません。
よって、通常の利用をしていればサービスサイト側からブロックされるようなリスクも非常に少ないと言えるでしょう。
ポイント③:無料お試し期間が最大2か月と長い
インターリンク社のVPNサービスは、最初の頃は無料お試し期間となっていて、その結果に満足できたら初めて課金されるような仕組みになっています。
そして月初に申し込むと、最大となる2か月間無料でVPNサービスを試すことができます。VPNサービスってどんなものなのかまずは試してみたい!という方にはとても良いサービスですね。
デメリットは?
マイIPのデメリットは、まず通信速度が遅いことです。こちらは私のネット環境でVPN OFFとマイIPのVPNをONにしてそれぞれ速度を計測した結果になります。
なんと通信速度はダウンロードで10分の1以下まで低下しています。この速度だと、スマホなどでの視聴は問題ありませんが、高画質で視聴しようとすると少し厳しくなってくるかもしれません。
また、マイIPのサーバーは日本だけとなるので、NordVPNのように接続先の国を変更して異なるサービスを利用するといったことはできません。
インターリンク マイIPの価格について
マイIPの価格は毎月支払いの月額1,100円のプランのみとシンプルです。
インターリンク社マイIPのWebサイトはこちらになります。
≫最大2ヶ月無料体験できる!【マイIP/マイIP ソフトイーサ版】
Surfshark
Surfsharkは、NordVPNの良きライバルで、サービスの内容はほとんどNordVPNと大差ありません。ここでは、NordVPNと比べて同じ部分、勝っている部分と、デメリットについてまとめていきます。
NordVPN同等の機能
強固なセキュリティとノーログポリシー
セキュリティはNordVPNと同様AESという強固なシステムを導入しているようです。またユーザーのログ情報を残さないノーログポリシーも同じく掲げています。
日本の動画サービスへアクセス可能
Twitter上でNordVPNユーザーが日本の動画サイトへアクセス成功したという報告が複数ありましたが、Surfsharkも同様の報告がありました。ただユーザー数の関係かNordVPNより報告数が少なかったです。
30日間返金保証
もし自分が利用したいサービスにアクセスできなかった場合など、満足できなければ申し込みから30日間は返金保証を付けてくれています。こちらもNordVPNと同じですね。
やはりチャットから相談や返金の申し込みをすることができます。
ポイント:同時接続数が無制限
Surfsharkの場合、1アカウントの契約で同時に接続できるデバイスの数は何と無制限です!
ただ正直、一つの家庭でそんなに複数同時接続することは無いのですが、もし沢山の機器を同時接続したいという方がいれば、決め手にはなるかと思います。
デメリットは?
デメリットについては、サーバーの設置数がNordVPNの5400台に対して、Surfsharkは3200台と少ないです。
これは大量のユーザーアクセスに対して通信速度が低下する要因になりますし、確保しているIPアドレスの余裕も少なくなるので、接続制限が掛かる可能性も高くなります。
Surfsharkの価格について
価格については、1か月プランで見るとNordVPNの方が安いのですが、2年プランで申し込むと僅かですがSurfsharkの方が安くなっていますね。
おすすめのVPNサービスは?
ここまで海外・イギリスで利用できるVPNサービスを3つご紹介しましたが、実際どこが良いのか迷いますよね?
私は迷った場合はNordVPNをおすすめします。その理由としては、
- セキュリティ面で大手の安心感
- 充実のサーバー数で接続速度が速い
- 格安の利用料
といったところです。実際私もサービスを使ってみて、今も利用しているのはNordVPNで、これまでに何のトラブルも無く問題無く利用できています。
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