海外赴任で海外に移住します。長年使った携帯番号を維持したいのですが、どうすれば安く維持できますか?
海外でも日本の仕事をするので、日本の使える電話番号を持っておきたいです。安く済ませられるのはどのサービスでしょうか?
2021年1月に楽天モバイルが新料金プランの「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表し、利用が少なければ無料になりました。これは海外在住の強い味方になるので、徹底解説します!
この記事を読むと、次のポイントを知ることができます。
①海外在住者が日本の携帯電話番号を維持するメリット
②楽天モバイルUN-LIMITの特徴と、無料で電話番号を維持する方法
③楽天モバイルUN-LIMITの海外でのお得な利用方法
海外で日本の携帯電話番号を維持するメリット
これから海外赴任などで海外在住となる際、日本の携帯電話の契約をどうするかで悩みますよね。私は現在海外赴任でイギリス在住ですが、日本の契約を残して電話番号を維持しています。
私の周りにも同様の人が多いのですが、どういう理由で維持しているのでしょうか?そのメリット・デメリットをまとめます。
メリット①:慣れ親しんだ電話番号を帰国までキープしておける
私はズバリこのパターンです。中学生から10年以上使っている携帯番号、慣れ親しんでいる上、既に沢山の人と交換していると連絡先を変更するのも大変です。
そんなことを考えると、愛用していた携帯番号を手放さずに海外でも維持したい!という思いが強くなってきます。
メリット②:発信側の負担無く日本からの着信を受けられる
通常日本から海外に国際電話を掛けると、高い国際発信料が掛かりますよね。これは発信側にとっては大きな負担となります。
しかし、日本の携帯番号を持っておき、そこに掛けて貰えば発信側は通常の国内通話料と同じです。
「海外在住だと日本から電話を受けることも無いのでは?」と思うかもしれませんが、例えば以下のようなシーンが考えられませんでしょうか。
- 日本の仕事もやっていて、クライアントから急ぎの電話を受ける
- 銀行など日本の窓口に電話をした際に、折り返しの電話を受ける
- 両親や親戚などから緊急の連絡を受ける
実は私はいずれも経験があって、相手側に高い国際電話料金が掛かって少し申し訳無く感じてしまいました。
またLineやFacetimeなど無料で海外と通話する手段は沢山あるものの、私の親などはまだ電話世代で海外在住でも、いつでも電話できる番号があるだけで、少し身近に感じて貰えるかもしれませんし、やはり緊急時に連絡できる番号があるというのは安心です。
日本の携帯番号を維持するデメリット
海外在住で日本の番号を維持するデメリットは、やはり維持する為のコストが掛かるという点につきます。維持の為の手段として良く知られているのは、次の2つがあります。
- 携帯会社に一時休止を申し込む(維持費は発生)
- 基本料金の安い格安SIMにMNPで乗り換えておく
私は海外赴任の際に一時休止を申し込んでから出国しましたが、例えばauの場合は毎月400円程の維持費が発生するので、負担となります。また格安SIMでもどんなに安くても月額数百円は掛かります。
それでは、このデメリット=維持費が掛からずに、電話番号を維持するメリットだけ受けられるとしたら最高ですよね?
そんなことを可能にしてくれる海外在住者の強い味方が、楽天モバイルのUN-LIMIT Ⅵになります!
Rakuten UN-LIMIT VIについて
他の携帯大手3社がahamo,povoといった月額2,000円台の20GB大容量格安プランを発表する中、後発の楽天モバイルが2021年1月29日に新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表しました。
私が驚いたのは、月データ利用1GBまでなら0円/月(無料)という点。これは大手の携帯電話会社のプランとしては前例がありません。発表から1週間が経ち、じわじわとこの凄さが話題になってきているようです。
この記事では月額無料によって広がる使い道を、特に海外での利用の観点で考えてみたいと思います。
2022年7月より、楽天モバイルの料金プランはRakuten UN-LIMIT Ⅶに移行し、最低月980円からとなり、本記事の内容は適用できなくなります。
現時点Rakuten UN-LIMIT VIに加入されている方は、2022年10月までは月1GBまで無料相当で利用ができますが、11月より自動的にRakuten UN-LIMIT Ⅶに移行して最低料金が発生しますので、お気をつけ下さい。
7月以降に無料で携帯電話番号を維持する方法としては、povo2.0の基本料無料プランをおすすめします。
月のデータ利用量で変化する新料金体系
まず楽天の展開する新料金体系は月間のデータ使用量に応じて料金が変化します。
その中で注目すべきは、上限2,980円でデータ容量無制限、1GB以下の利用は0円(無料)という2点です。沢山データを使う人にとっても、少ししかデータを使わない人にとっても、両者にお得になるプランと言えるでしょう。
月間データ利用量 合計 | 月額プラン料金 |
---|---|
0~1GB 以下 | 0円 ※1回線目 |
1GB 超え 3GB 以下 | 980円 |
3GB 超え 20GB 以下 | 1,980円 |
20GB 超過後 データ利用量上限なし | 2,980円 |
月額無料という衝撃
とりわけ月の使用量が1GB以下であれば月額が無料になる、というのはある意味携帯業界のタブーに挑戦した画期的な内容だと思います。これまでどんな格安SIMでも契約している限り最低限の月額料金は発生していました。
要するに携帯を契約していても使わなければ一切料金が発生しない、ということになります。
これは私のような海外移住者を悩ませていた携帯電話番号問題を一気に解決した上、楽天モバイルが海外向けに提供するサービスの多大なメリットを受けられることになります。
発表会では三木谷さんも海外に行っている月は無料!とおっしゃっていました。
全部タダ!? 海外在住者が楽天モバイルで得られるサービス5つ
サービス1.無料で日本の携帯電話番号と契約を維持できる
これは前の章でまとめた、
- 慣れ親しんだ電話番号を帰国までキープしておける
- 発信側の負担無く日本からの着信を受けられる
という”海外で日本の携帯電話番号を維持する二大メリット”を、維持費無し=無料で受けられるという内容です。
楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIでは、使わなければ一切料金が発生しないということなので、契約したままにしておけば無料で電話番号を維持できるということになります。
今までの悩みは何だったのでしょうか!私の一時休止料金(年間約4800円)、本当にもったいなかった・・・。
(2021/6/2追記)2021年7月1日から楽天モバイルの利用規約が変更となり、「Rakuten UN-LIMIT VIの1回線目において180日間ご利用がなかった場合に、事前に通知した上で当社が利用停止できる」という内容が追加となりました。
楽天モバイルの重要事項説明書には’180日間のデータ通信が0GBおよび通話が0回の場合等において、当社から事前通知のうえ、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます’とあります。
よって海外滞在中に楽天モバイルの回線を維持する為には、この後紹介する無料のサービス利用(日本にRakuten Linkから電話を掛ける等)を、180日間(約6か月)のうちに1回は必要となります。
サービス2.Rakuten linkを使い、無料で日本と電話ができる
楽天モバイルでは、海外での利用にも対応したサービスも色々と提供されているんです。その筆頭が、このRakuten Linkになります。
Rakuten Linkは通話アプリで、このアプリを使って電話すると日本国内の通話が全て無料になります。
そして、このRakuten Linkは海外での利用もしっかり想定されています。海外利用時のポイントは次の3点です。
- 海外から国内への通話は無料
- 海外での着信も無料(Androidのみ)
- 国内/海外から海外へは980円/月でかけ放題(オプション)
国際電話は高い!と言っていた時代をすっ飛ばして、未来ですね。
まず海外から日本への電話が全て無料です。日本の実家や友達といくら話そうと、無料です。海外在住者の間で安く日本に電話する手段としてはIP電話がメジャーですが、1分あたり数円~数十円掛かるところ、Rakuten Linkを使えば完全無料。
海外での発信が可能となる国は以下の対象66か国となります。それ以外の国でも、WiFiに接続時は発信可能となります。
また着信についても無料でできる(Androidのみ)ので、日本からの電話を受ける必要がある場合は非常に便利です。同じくWiFi接続時以外は66か国が対象となります。
iOSの場合は発信側がRakuten Linkを利用していれば無料で着信可能です。例えば海外単身赴任で家族全員が楽天モバイルでRakuten Linkを利用すれば、海外にいてもいつでも無料で電話し合える、そんな夢みたいな世界が実現できます。
データを使わなければ月額無料の携帯プランで、更に日本と無料でいくらでも電話ができるとは、どれだけ神がかっているのでしょうか!
海外にかけ放題980円のオプションは、海外→海外への通話も対応しており、例えばイギリスに滞在していてアメリカに掛けるなどの利用が多い人は良いかもしれません。
iPhoneをご利用の方へ注意点
(2021/8/15追記)2021年7月6日より順次iOS版のRakuten Linkアプリに仕様変更があり、着信は全てiOS標準アプリとなるとのことです。
これにより、海外での着信については国・地域別従量課金が発生することになります。
一方仕様変更後でもiOSでRakuten Linkを利用して海外から日本に電話を掛けるのは無料なので、このメリットは引き続き得られることになります。
サービス3.Rakuten linkを使い、無料で日本からSMSを受信できる
携帯電話のメッセージサービスであるSMSですが、友人や家族のやり取りはLineを使っている方が多いでしょうが、意外にWebサービスのセキュリティチェックで利用されているケースが多いですよね。
楽天モバイルでは海外でのSMS利用もきちんと想定されており、次の特徴があります。
- Rakuten Link間のSMS送受信は完全無料
- Android版はRakuten Link以外の相手でも送受信無料
海外在住になっても、意外に日本に残してきたサービスを利用することがあり、その際にSMSを受信できないことがネックになることがあるので、これは嬉しいサービスです。
海外でSMSを利用をお考えの方へ注意点(2021/5/24追記)
iOSの場合:2021年7月6日以降順次、SMS送受信はRakuten LinkからiOS標準アプリに変更となります。
Androidの場合:引き続きRakuten Linkを用いて無料でSMSの送受信が可能です。
しかし読者の方からの情報で、SMS認証利用時にサービス提供者の仕様によっては、Rakuten Linkでは受信できない場合があるとのことです。もし特定のサービスでのSMS利用を考えている方は、契約前に確認されることをおすすめします。
サービス4.海外でも月1GBまで無料でデータ通信が利用できる
ここまでRakuten UN-LIMIT VIのことを使わなければ一切料金が発生しないと言ってきましたが、正確にはデータ利用1GBまでなら一切料金が発生しないということです。
そして、この1GBのデータ利用は海外でも良いのです。上のプラン料金の説明によると、「パートナー回線エリア(海外):2GB超過後は最大128kbpsでデータ使い放題」とあります。2GBまでなら海外でも速度制限無く使えるよ、ということ。
つまり、海外でも速度制限無く1GBまでは無料で、2GBまでは980円で使えるということです。
これはすごいです。大手キャリアの海外ローミングで500MBに千円とか払うのは本当に残念になってきますね。
サービス5.日本帰国時にはそのままデータ通信を利用できる
これは当たり前の話ですが、日本に一時帰国した際などは普通に楽天モバイルのネットワークで使えばよいだけです。プリペイドSIMを購入したりする手間も不要です。
その際に適用される料金はこれまで説明してきたもので、もし沢山データを使いたければ2,980円で容量無制限で利用でき、1GB以下なら同じく無料です。
これまで割高なプリペイドSIMなどを使っていた方にとっては、非常に安い料金で日本でモバイル通信を利用できます。
デメリットとしては楽天モバイルのネットワークがまだ完全には普及しておらず、地方などでは頻繁にパートナー回線に切り替わり、5GBを超えると1Mbpsに速度が制限されてしまうこと。
しかし、人口カバー率の目標として2021年の3月には80%、夏には96%が見込まれており、徐々に改善されていくことでしょう。
Rakuten UN-LIMIT VI、海外でどう使う?
パターン1.Dual SIM携帯の副回線として利用する(おすすめ)
それでは、楽天モバイルを契約して海外に移住した際に、どのように利用するのがよいでしょうか。私は複数SIMに対応した携帯で、楽天モバイルを副回線として利用することをおすすめします。
その方法としては、2つあります。
- 楽天モバイルをeSIMで契約し、対応携帯で副回線として利用
- 楽天モバイルをSIMカードで契約し、Dual SIMカード対応携帯で副回線として利用
eSIMは物理カードが不要で、SIMの情報のみを携帯に記録する方式です。対応機種はまだ多くないですが、iPhoneだとXS以降のモデルは全て対応しているので、既に持っている方も意外にいるのではないかと思います。
eSIM対応のスマホの例・・・iPhone12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro MAX、iPhone 12 mini、iPhone SE(第2世代)、iPhone 11、iPhone 11 Pro 、iPhone 11 Pro MAX 、iPhone XS 、iPhone XS Max 、iPhone XR 、Google Pixel 4、 Google Pixel 4 XLなど
楽天モバイルをeSIMで設定する流れについては、こちらのエントリーで詳しく解説されていたので、リンクを貼っておきます。
この方法をおすすめするのは、海外のデータ利用で1GB以下というのは日常的な利用を考えると不足しており、また現地の電話番号も必要となるシーンも多く、やはり主回線として現地のSIMを購入・契約することが必要となるからです。
主回線を現地SIM、副回線を楽天モバイル、とすることで、普段はデータ容量を気にすることなく利用し、日本に電話する際は副回線の楽天モバイルで無料通話する、というスタイルが実現できます。
日本からの着信に対してもタイムリーに応答できますね。
パターン2.楽天モバイルを海外でもメインで利用
現地の電話番号は不要、データ通信もほとんどWiFiで済ませるので月1GBあれば十分!なんて究極のミニマリストな方は、もしかしたら海外在住でも楽天モバイルをメインに過ごせてしまうかもしれません。
方法は簡単で、日本で利用していた携帯をローミング設定をしてそのまま海外で使い続ければOKです。楽天モバイルのローミング設定についてはこちらで説明されています。
先程説明したように、データ通信1GBの範囲であれば無料、2GBまでは980円で利用できます。2GB以降は通信速度が128kbpsに制限してしまうので、あまり使い物になりません。
パターン3.携帯を2台持ち。現地用と日本用で使い分ける
携帯を2台持ち、1台を現地SIMを購入して現地用に、もう1台を楽天モバイルのまま使い続けて日本との通話用とするパターンです。Dual SIM携帯が無い方の対応策ですね。
もしこれから楽天モバイルを契約される方は、Rakuten Handという小型・軽量のスマホが実質タダで手に入れることができます。是非下のリンク先を覗いてみて下さい。
パターン4.楽天モバイルは塩漬け。でも日本の番号はしっかり維持 ※180日間に1回は利用する必要あり
最後は、海外では現地SIMを利用し、楽天モバイルのSIMは抜いて塩漬けにしておくパターン。実際私はauのSIMを日本の電話番号維持のために、一時休止してスマホから抜いて塩漬けにしています。
しかし、auの場合は一時休止に毎月400円払っている状況。しかし、楽天は使わなければ0円。年間4,800円もの違いになってきます。本当にデカい・・。
ただ、楽天モバイルの場合データは使わなくても日本との通話を無料で利用できるので、是非上のパターン1~3の活用法を試してみると良いのではないでしょうか。
(2021/6/2追記)2021年7月1日から楽天モバイルの利用規約が変更となり、「Rakuten UN-LIMIT VIの1回線目において180日間ご利用がなかった場合に、事前に通知した上で当社が利用停止できる」という内容が追加となりました。
よって海外滞在中でも楽天モバイルの回線を維持する為には、連続する180日間(約6か月)のうちに1回は利用する必要が出てきますのでご注意下さい。
これから海外移住される方は今すぐ楽天モバイル契約をおすすめ!
今なら3か月間プラン料金無料!
このように海外在住者にとって非常に魅力的な楽天モバイルですが、キャンペーンで今申し込めば3か月間無料で全てのサービスを利用できるんです。例えば海外で2GBのデータを使っても980円掛かる所が無料。こんな素敵な話は無いですね。
今なら期間限定キャンペーンが豊富!
①最大25,000ポイント還元キャンペーン
SIMの契約で5,000円分ポイント還元、更に対象スマホを同時に購入すると最大25,000円分ポイントが還元されるという何とも太っ腹なキャンペーンをやっています。
②Rakuten Hand実質0円キャンペーン
Rakuten Handという小さくて軽い、楽天オリジナルのスマホを同時に購入すると、19,999ポイントが還元されることで、実質0円で手に入れられるというキャンペーンです。このRakuten Handは結構性能も良く、評判が良いようです。
③Wi-Fi実質0円お試しキャンペーン
実質0円で、ポケットWi-FiプランとSIMフリーRakuten WiFi Pocket本体を使うことができます。仮にお試しして気に入らなければ、0円の間にキャンセルすれば大丈夫。
④楽天ひかりも1年無料
こちらのキャンペーンは楽天モバイルを契約していれば、楽天ひかりの月額基本料が1年間タダといいう太っ腹なものです。マンションタイプは45,600円、戸建てタイプは57,600円もお得になります。
これから海外に行かれる方はあまり関係ありませんが、日本に帰国される方にとっては良いチャンスではないでしょうか。
まとめ
結論、海外赴任・海外移住される方は、楽天モバイルにMNPしてから渡航すべし!という結果となりました。
海外渡航にあたって携帯電話で悩まれている方は、キャンペーンが充実している今、是非検討してみると良いと思います。
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